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執筆者の写真 marugakuen°

世界と仲良くなるチカラを一緒に育てたい!〇学園 ファシリの横顔

更新日:2022年5月3日

#5 知夏七未

学習意欲に火をつけるプロのファシリテーターが勢ぞろい!知識ゼロでも大の苦手でも、もっともっと学びたくなる。語学からエクササイズまで、世界に一つしかないオリジナル授業を楽しめるオンラインコミュニティ「marugakuen°」(○学園)。世界15か国以上から集まる学習者の学びを応援する、個性豊かなファシリテーターをご紹介します。 (文・安藤陽子)


<プロフィール>

幼少期より現在に至るまでショービジネスと国際関係という異なる分野に興味を持ち、大学ではフィリピンの教育支援NGOで活動を始めつつ、国内外で本格的なダンサー活動を開始。日本代表として5回のミスコン世界大会出場。日本と各国の周年事業・外務省文化事業等で国内外でのパフォーマンスを行うほかNGOとタイアップし子供たちが出演する舞台のオーガナイズを行う。ミスコンなどで出来た世界100か国の友達から伝え得た”世界中のドキドキわくわく”を広めるべくproud storyプロジェクトをたちあげ、国際交流イベントや講演・企業研修や学校の授業を手掛ける。


『英語×NEWS』(月曜・水曜7:30-8:00)ファシリテーター、知夏七未(Nanami Chinatsu)です。突然ですけど皆さん、気になるニュースについて友だちと意見交換するチャンスって、どのくらいありますか?


毎日インプットに追われてしまって、「私はこう感じたんだけど、あなたはどう思う?」とか「なるほど、そういう見方もできるよね」という感じで、気軽に意見を交わせる場って、じつはそれほど多くないかも?と思うんです。


『英語×NEWS』は、「最近話題のニュースについて、ほんのちょっとだけ深く、爽やかに語り合いたい」という人たちにぴったりの学級です。時間は朝7時半から30分。政治や経済の硬派なトピックスから、文化・芸能のトレンドまで、まずは短めの英文記事を一緒に音読することからスタートします。記事は私が選ぶだけでなく、参加者の皆さんにピックアップしていただく時も。その後、その記事に関する質問について、3〜4人ずつブレイクアウトルームに分かれてディスカッション。最後に全員でシェアします。問いは毎回2つ用意していて、10分ずつメンバーをシャッフルして話し合うことが多いですね。


時事問題は、話題にするきっかけがつかめなかったり、重いテーマだからと敬遠してしまうこともあると思います。でも、「朝30分、この時間だけ」と思うと、肩ひじはらずに語り合えるので、とても良い雰囲気でディスカッションできるんです。


ここ最近取り上げたニュースでいうと、「オリンピック開催をどう思う?”What do you think about hosting Olympics?”」と言った渦中の話から、「芸能人が政治的発言をすることにどう思う?”Can celebrities state their political opinion?”」という話題を2回にわたってアメリカのゴールデングローブ賞と日本の芸能人の発言炎上の記事で別の角度から考えてみたりしました。でも「海外からみた日本のキャラ弁文化」といったゆるめのお話や、「昆虫フード」「フランスの全身タトゥーな小学校の先生」など新しい話題に出会うこともあったり、本当に多岐にわたる話をします。話題が毎回変わるので、途中から加わったりしばらくお休みしても問題なく気軽に参加していただけるのも特徴です。


ディスカッション中、英語が出てこない場合は日本語もどんどんおりまぜて話します。そうすると、他の人が「それって、英語ではこう表現できるよ」と補ってくれることも多々あるんです。


「なんとしても英語で言わなければ」とがんじがらめになるよりも、「世界に目を向ける」「自分の意見を伝える」「できるだけ英語を使ってみる」という意識を大切にしています。


<特別講座だった夏休みのコラボ企画では英語ニュース独特の見出しのルールなど、ちょっとした豆知識も紹介>


<この3つ、似ているようで全然違うニュースになるのですがわかりますか?>

◯学園の話を聞いて、心が躍った!

◯学園にジョインしたのは2020年6月ごろ。新型コロナがきっかけでした。以前は1日に4、5か所を飛び回っていたんですけど、すべてがリモートになりイベントなども延期・中止になってあまりにも急激な変化に生活リズムが乱れてしまい、何か朝活を始めようと思っていたころに、以前からダンス関係でつながっていたかつさんと再会したんです。

◯学園のお話を聞いた瞬間、「面白そう!!」って心が躍りました。ピンときたら、すぐやってみるのが私です(笑)。ずっと大切にしてきた「世界と仲良くなるチカラをつける」というライフワークとも響き合うものを感じました。


あっ、そうそう。私、「何してる人ですか?」ってよく聞かれるんですよね。何でも屋ではあるんですが、軸になっていることをひとことで言うと、ドキドキわくわくする世界の文化を広めて世界に友達がたくさんいる人を増やしたいんです。


そのために、ダンスを中心とした表現活動や国際交流事業など、様々なプロジェクトに取り組んでいます。


<〇学園には馴染みある人も多いかもしれない、かつさんのダンススタジオRoppongi Dance Labではダンスやエクササイズのクラスだけでなく海外との中継や日本に住む外国人のかたをお招きした交流イベントを毎月のように行っていました。今はイベントも完全オンラインですが、いつか〇学園の皆さんともこうやって集まりたいですね>


<アフリカの小さな王国エスワティニで行った子どもたちの浴衣ショー。日本からの訪問者や現地の青年海外協力隊の皆さまなど様々な方に関わって頂き、エスワティニ人にとっても日本人にとっても新鮮な交流になりました>


カラフルなことばと文化が織りなす美しさに魅せられて。


いま振り返ると、海外への興味の原点は、2、3歳のころホームパーティーで見た光景にあるのかも。父と母が、いろいろな風貌のお友だちと、聞いたことのない言葉で、とっても楽しそうにおしゃべりしていて。「あのキラキラした輪の中に、私も入りたいな」と憧れたのを、鮮明に覚えているんです。そのときからだと思います。外国語を話せるようになりたいと思うようになったのは。


中学・高校で必死に勉強して、上智大学外国語学部英語学科に入学。でも、すぐに大きな壁にぶつかりました。それまでの普通学科の高校という環境では大の得意科目だった英語が、いざ大学の授業に出たら、まったく理解できなかったんです。


英語学科はクラスの8〜9割が帰国子女。周りのみんなは流行り言葉やスラングの混じった早口英語でおしゃべりしているし、担任の先生はオーストラリア出身で、これまで習ってきた英語とは発音がまったく違うし...。キャンパスは日本にあるけど、純ジャパである自分のほうが完全に「マイノリティ」で、冷や汗をかきながらの大学生活でした。


それでも、クラスメイトたちにも助けられて刺激の多い大学生活を送ることが出来ました。英語力が鍛えられただけでなく、”日本人”とは言え世界中から集まってきた皆とは育ってきた環境や経験と言ったバックグラウンドが全然違って、でも逆にそれが話題になって仲良くなれることを知ったり、視野が大きく広がったり。


また子どものころから興味のあった国際政治経済のゼミで国際協力などについて学び、フィリピンのNGOに入って電気のない村に滞在したりという経験を通して特に世界の子どもたちに関心を持ち、自分は世界とどのように関わっていきたいのか将来の道を真剣に模索しました。


<色々なことを感じさせてくれたフィリピンのみなさんとのご縁は学生時代から今までずっと続いています>

一方で、幼少期からずっと好きだったダンスの夢との間では随分と葛藤しましたね。大学の授業後、スクールに直行して8時間レッスン......というダブルスクール状態の日々。大学を休学してニューヨークにダンス留学をしたりダンサーとしてお仕事もしていたんですけど、自分の100%をかけてダンスの道をめざす人たちがしのぎを削る環境で、自分は100%かけられているのか問い直したんです。


私も本気でダンスに取り組んでいたつもりではあったけれど、ふとしたときにフィリピンのことを思いだしたり他の興味もあることを負い目に感じるようになり、進む道を考えなおしました。


<生まれて初めてのダンスカンパニーはアフリカンコンテンポラリーというジャンルで加入時は私が唯一のアジア人。踊りはもちろん、大学の英語とは全然違う会話やディレクターの指示についていくのも、アフリカンカルチャーを知るのも必死でした。なんでオーディション受かったのか今でも謎ですが、その後ほんもののアフリカ大陸とご縁ができるとは当時思っていませんでした(笑)>


ミスコンテストの舞台でつかんだ、自分らしく生きる道


国際協力のような活動と、華やかなショービジネス。私にとっては両方とも同じくらい大切で、どちらも切り離せない......。あっちの道か、こっちの道かと揺れに揺れていた私の心をピタッと定めてくれたのが、ミスコンテストでした。


ミスコンテストの審査基準は、自分がミスとして背負った国をいかに魅力的にアピールできるか。舞台の上では、その国の政治経済力は一切関係ありません。私たちはつい、政治や経済のモノサシだけで幸不幸を測りがちですが、困難な課題がある国もイコール「可哀想な国」では決してなくて、素敵なところもたくさんあるのです。それは学生時代にフィリピンで感じたことにも繋がる感覚でした。


自分につながる文化を心から愛して、自らを通じてその素敵なところに人々の関心を向け、誇らしく胸を張る女性たちと出会い仲良くなるなかで、こういった関係性で世界を繋げていけたら素敵だなと思うようになりました。



<ミスコンテスト 中国での初めての世界大会と、印象深かった南アフリカでの世界大会。今でも繁栄にグループメッセージを送りあったりビデオコールをして、お互いの状況を喜び合ったり慰め励ましたりしてています。>


暗いところではなく明るいところにスポットライトをあててお互いに誇りあい褒めあい拍手を送りあいながら、もちろん困っているときは助け合う。そんな想いを胸に、ありがたくも世界大会に過去5回出場させていただき、気づけば、世界100か国以上にかけがえのない友人をつくることができました。

世界には、ドキドキわくわくする音楽やダンス、ファッションなど、さまざまなカルチャーがたくさんあります。そんなドキドキわくわくを入り口に、たくさんの人が世界と仲良くなるきっかけづくりをするのが今の夢です。


じつは今月から(2021年5月)、世界各国の音楽にのせて気持ちよくからだを動かす『世界一周エクササイズ』もスタートしました!(参加無料。土曜朝9時15分〜9時45分)これからも◯学園の皆さんと一緒に、世界を旅する気持ちで、楽しく学んでいきたいと思っています。ぜひ、お気軽に学級をのぞきに来てくださいね。


marugakuen公式サイト: https://www.marugakuen.com

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